黒い十字架-Schwarz Kreuz-というサイトに設置しているブログです。 内容は黒い十字架の看板キャラによる小話などです。
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緋燿と白雲の外壁修繕
久しぶりに黒い十字架更新。
蒼氷と緋燿の話。
相変わらず不幸な緋燿です。
ニコニコとした白雲さんが目の前にいた。
「一緒に頑張りましょうね」
いつもの通りやる気だけは一人前だ。
ただ、それが反映されないだけで……
俺はとりあえず買ってきた白いペンキを白雲さんに渡した。
「とりあえず劣化が少なく、壁の修繕の必要のない北の外壁にそれ塗ってください」
「北の壁ですね。わかりました」
そして意気揚々とペンキと刷毛を持っていく白雲さん。
……………………心配だ。
だが、俺はそんな思いをしながらも何もしないわけにはいかない。
白雲さんにはおそらく無理であろう壁の修繕をしなければならないからだ。
そう思って罅の入っている個所を探して罅を塞いで――
「うわぁああああぁああ!!」
白雲さんの悲鳴が響く。
一体何が……何をしたんだ白雲さん!
あまり酷い事ではないようにと祈りつつ俺は白雲さんの悲鳴が聞こえた場所に向かった。
そこには………………
「う……うう…………」
ペンキのバケツを頭からかぶった白雲さんがいた。
「一緒に頑張りましょうね」
いつもの通りやる気だけは一人前だ。
ただ、それが反映されないだけで……
俺はとりあえず買ってきた白いペンキを白雲さんに渡した。
「とりあえず劣化が少なく、壁の修繕の必要のない北の外壁にそれ塗ってください」
「北の壁ですね。わかりました」
そして意気揚々とペンキと刷毛を持っていく白雲さん。
……………………心配だ。
だが、俺はそんな思いをしながらも何もしないわけにはいかない。
白雲さんにはおそらく無理であろう壁の修繕をしなければならないからだ。
そう思って罅の入っている個所を探して罅を塞いで――
「うわぁああああぁああ!!」
白雲さんの悲鳴が響く。
一体何が……何をしたんだ白雲さん!
あまり酷い事ではないようにと祈りつつ俺は白雲さんの悲鳴が聞こえた場所に向かった。
そこには………………
「う……うう…………」
ペンキのバケツを頭からかぶった白雲さんがいた。
無論ペンキ塗れなのだが、元から白い服装だったため近くで見ないとよくわからない。
「ごめんなさい。ちょっとすべってしまって――」
とりあえず本人に怪我はないようだ。
…………ペンキ塗れではあるが。
「それにペンキを無駄にしてしまって――」
ペンキの事は心配ない。
こんなことはきっと起こるだろうと思ってかなり余分に…………必要な分の二倍ほど買ってある。
「白雲さん。とりあえず頭に付いているペンキだけでも落とさないと大変なことになりますよ」
「あ、そうだね」
ちょっとシャワー浴びてくるねと白雲さんは頭を下げて走り去った。
「はぁ……」
初日からこれとは……
…………ホント……いつになったら終わるかわからないよな…………壁の修繕。
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